ビエンチャンのタクシー運転手

ラオスに飛ぶには日本からの直行便はなく、タイかベトナム経由になります。初の渡航は5日間。私は夜遅くにビエンチャン空港に到着し、タクシーで予約先のホテルに向かうつもりでした。やはり最初に訪れる国、こちらも絶対ぼったくられない決意と身構えだけはしていました。タクシーの運転手さん、なかなかの片言英語につきコミュニケーションが取りずらく、普段から無口なのだろうと思わせる彼の横顔だけを私はチラチラと見ていました。

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コットンが安価な理由(4)

17世紀ごろに綿製品がインドから輸入される以前のヨーロッパでは、羊毛が主な繊維製品でした。イギリスに綿製品が入ってくると、その綿の心地よさが大きな人気となります。そこで羊毛業者の反発があるのですが、結果としてはこの綿製品をイギリスで生産するという方向に向かい、そのことがイギリス工業化を大きく進歩させ…

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コットンが安価な理由(3)

綿花の歴史を見てみると、もともとはパキスタン、インド地方から発生したらしいのですが、現在につながる綿花の歴史は17世紀にイギリスがインド綿布を輸入したころから始まるようです。やがてはイギリス国内で綿布に対する大きな需要が発生すると、イギリスはそれを機に工業化の時代に入ります。 その需要に応じるように…

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コットンが安価な理由(2)

では、アメリカのおかげで綿花が安くなることは良いことなのでしょうか。 例えば、インドは世界最大の綿花生産国です。しかし、生産者の多くは貧困に苦しんでいるといわれます。インドの生産地のほとんどは灌漑設備なども整っていません。そして、その生産工程のほとんどが人の労力によるものです。国際価格に対応するため…

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コットンが安価な理由(1)

綿花は多くの国で作っているものの、ラオス農民の言うような生活の糧にならないという現象がなぜ起こるのでしょうか。今の時代、安価なアパレル製品がどこでも手に入ります。これは消費者からすればとてもありがたいことです。アパレルが安いということは、そもそも綿花は余っていて供給過多の状態にあるということなのでし…

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