どうしてコットンは安いのか(2)

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  • 投稿カテゴリー:コットン
  • 投稿の最終変更日:2021-11-01

では、アメリカのおかげで綿花が安くなることは良いことなのでしょうか。

 

例えば、インドは世界最大の綿花生産国です。しかし、生産者の多くは貧困に苦しんでいるといわれます。インドの生産地のほとんどは灌漑設備なども整っていません。そして、その生産工程のほとんどが人の労力によるものです。国際価格に対応するために安い人件費が維持され、児童労働も公然のものとなります。

 

使われる綿花の種子は害虫に強い遺伝子組み換え種子がほとんどです。その綿花からとれる種子を使って次の年に綿花を育てても同じように育たないため、綿花の種子は毎年購入しなければなりません。また、その品種を使うために、その品種に適応した肥料、農薬が販売されます。

 

現在はドイツ製薬大手バイエル社に買収されましたが、元アメリカの大手化学企業のモンサント社がこの特別な種子や肥料や農薬の製造、販売業者になります。(現在この社名はありません。)インドの綿花生産者は、不十分な設備の中で安定した生産を行うために大きな出費によりこれらを買い、綿花を生産しているのです。そして、綿花は安価に引き取られます。この貧困のループは過去途方もなく長い期間続いているのが現状です。