ラオスのコットンについて

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  • 投稿カテゴリー:コットン
  • 投稿の最終変更日:2022-04-02

ラオスのコットンの特徴として、繊維が短いということがあげられます。そのため、機械を使って細い糸を作るには不向きで、糸は太く、生地も厚めの生地になります。

 

交易の少ない山奥に暮らす人々は、自分たちの生活に必要な衣類などを作るために知恵や技術を培ってきました。特にタイルー民族の人々が作り出すコットン製品は評価が高いです。

 

1980年代からフランス支援の下、コットン産業の工業化に向けて取り組んだ時期もあったようです。しかし、外来種の長い綿繊維を作ろうとしたり、農薬や化学肥料を使用するという取り組みが、逆に綿の生産量、品質、価格を下落させてしまいました。その頃、産業化のために多くの機器が輸入されましたが、大半が廃業の後に鉄くずになってしまったようです。結果として、ラオスに昔から根付いていた綿花、綿布の生産方法、タイルー族の技術などが現在に残っています。しかしながら、世界の綿花は各国の政策により安価に取引されており、ファーストファッション製品が市場で購入できる現在において、この技術の継承者も少なくなってきています。

 

この国の綿花は、お米、フルーツ、野菜などの片隅で、もしくは2毛作のための副作物として作られることが多いです。全体の生産量はとても少なく、あくまでも米や野菜などの食物がメイン作物となります。しかし、焼畑や二毛作農法の土地で育つ綿花には農薬の使用がほぼなく、オーガニックとは表示されませんが、綿そのものは自然のまま育てられたものです。

 

ラオスの農民にとって、綿花は他の農産物と比較して競争力がなく魅力のない作物です。しかし、この地のコットンは特別な魅力を持っていると言えるでしょう。

(HELVETAS LAOS様が2008年に発行された研究飼料を参考にさせていただきました。)