ラオス(アジア、新興国)の通貨安

  • 投稿者:
  • 投稿カテゴリー:ラオス
  • 投稿の最終変更日:2022-06-29

ラオスの通貨が安くなってきています。ラオスのみならず、新興国通貨は全面的に安くなっています。そして、日本の通貨も安く安くなってきています。これは世界の基軸通貨である米ドルに対して日本の通貨も新興国通貨も軒並み激安なのです。

 

ラオス通貨と日本通貨のレートはどうかというと、ラオス通貨がとても安くなってきております。現時点で日本円をラオスキープに換金すると以前より多くのラオスキープが手に入る状況です。

 

これを日本人に有利と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あらゆる取引や決済を信用度の低いラオス通貨で決済をするということは稀であり、旅行者がラオス国内で円をラオスキープに換金し飲食する以外はあまりメリットはないでしょう。

 

それよりなにより心配なのが、このラオスキープ安という状況下において、ラオスが抱える債務はとても大きいということなのです。ラオス中国鉄道のページでもお話ししましたが、ラオスは貧国ゆえに国内に潤沢な資金はなく、鉄道も大きな負債を抱えてのスタートなのであります。これが対外債務であると、ラオスキープが安くなるほど海外から借り入れている借金の元本のみならず利払いもとても大きくなります。また、国債も大量に発行していますが、この国の信用度の低い国債は、最初から利率を高くしないと販売できない上に、さらに信用不安が起きるとこの国債の下落も起きていくことでしょう。下落が起こると利率が上がってしまうため、この国債を回収しない限り大きな利払いが発生し財政を苦しめるということになります。

 

ラオスからタイや中国への農産品の輸出は増えています。ラオスの農産品は、今後も発展した近隣国の胃袋を満たすために必要な供給品となると思われます。この先、中国資本の電気自動車メーカーなどがタイやラオスで新たな雇用を生み出すことも考えられます。このような循環がうまくラオスの発展につながることを期待しています。

 

しかし、現状としては深刻な問題を抱えていることは事実です。この先、米ドルから中国元での決済が増えていくことも考えられます。とにかく、近隣国との協力の下、ラオスにとってできる限り独立的な経済発展が続くことを願っています。

がんばれ、ラオス。

遊びに行きたいぞ、ラオス。

ラオスの位置