バンビエンで出会ったお姉さん

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  • 投稿カテゴリー:ラオスの人
  • 投稿の最終変更日:2022-07-05

バンビエンには一泊だけして次の日はビエンチャンの空港から帰国の予定でした。空港までのバスチケットを、バンビエンの小さなチケット販売所で購入しました。そのチケットが高く感じたので「何でこんなに高いの?」と尋ねました。

 

その販売所を一人切り盛りするお姉さん、やけに明るく、流暢な英語で語り続けます。ラオス人=控えめ、という幻想は過去のものとなり、彼女のそこ抜けない明るさにすべてをもっていかれました。チケット代のことなんかどうでもよくなり、たわいもないことを1時間ほど話していました。彼女が55分、私が5分ほどでしょうか。

 

年は30代前半、3人の子持ち、離婚暦あり。この離婚暦ありには少し驚かされました。私はラオスというのは敬虔な仏教の国で、ラオス人=控えめという固定観念を持ち続けていましたから、ラオスに離婚する人いるの?と聞いてしまいました。「いるよ。」という返事に「いや、それあなただからじゃないの。」と思いましたが、その後の経験でラオスでも離婚は普通にあることを知りました。それよりも驚かされたこと、それは彼女が一度も外国に行ったことがないということでした。その英語はどうやって学んだのかと聞くと、「自分で独学。」という答えが返ってきました。英語圏に行ったことがなくてこの英語力、そんな人は小林克也以外聞いたことない。しかし、ラオスにもいました。彼女は「いつか違う国で働いてみたい。」ととても明るく夢を語ってくれました。

 

ラオスの主要な町から郊外に足を運ぶと、インフラが全く整っていない環境があり、舗装されていない道路の脇には木造の高床式住居と床下で野放しにされる鶏や豚を見ることができます。一方、観光地にいるとそれほど発展の遅れを感じることはありません。若い人が多く、英語をとても流暢に話しながら快活に働いています。まじめで控えめなところもあり、日本人にとっては親しみやすい国民性であるのかもしれません。

ヴァンビエン
ヴァンビエン